ポストモーテムの自動生成機能を追加しました

 
インシデントの対応内容からポストモーテムを自動生成する機能を追加しました。
これまではポストモーテムを手動で作成していましたが、本機能を用いてポストモーテムのたたき台を自動生成することで、ポストモーテム作成の負担を大幅に軽減できます。
 

ポストモーテムの代表的な課題: 作成時の負担

ポストモーテムは、インシデント対応の過程を記録し、根本原因の分析や再発防止の検討をするために用いられるドキュメントであり、SREの代表的なプラクティスの一つです。さまざまな企業で導入されているポストモーテムですが、継続的に実践する上ではさまざまな課題があります。
 
代表的な課題の一つとして、ポストモーテムの作成負担が大きいことです。ポストモーテムは、一般的にテンプレートに沿って各項目を手入力によって埋めていく必要があり、この作業には早い人で数十分、場合によっては数時間程度かかります。
 
また、単に時間がかかるだけでなく、項目によっては記述すること自体が退屈な場合があります。たとえば、なにが起きたのかを時系列で記述する”タイムライン”は典型的な例です。時刻とイベントのペアをテキスト上に人間が列挙する作業は、ポストモーテム作成時の典型的なトイルです。
 
結果として、ポストモーテム作成の負担が大きいことは、組織的なポストモーテム実践の障壁にも繋がります。ポストモーテムによって得られる学びの量に対して作成の負担が十分に大きいと感じる人は、ポストモーテムをなかなか着手する気になりません。この傾向は、ポストモーテムを書き慣れていない人であればあるほど強まります。
 

自動生成によって負担を軽減し、カルチャーの醸成を加速する

ポストモーテムのカルチャーの醸成には、SREチーム以外のメンバーを巻き込むことが重要です。そのため、日常的にポストモーテムを作成してきたメンバーはもちろん、はじめてポストモーテムを作成するメンバーも含めて全員がポストモーテムに取り組める簡単な仕組みに価値があります。
 
そこで Waroom に、ポストモーテムをボタン一つで作成をする機能を実装しました。テンプレートに基づいて各項目の内容をAIが自動生成します。手間のかかる”タイムライン”についても自動的に記述が行われます。
 
AIが生成したポストモーテムの品質は、たたき台として活用できるレベルです。そのため、本機能を利用して、加筆修正することで組織の期待する最終版のポストモーテムが作成できます。これまでのようにゼロから空欄を一つずつ埋めていく必要はないので、作業負担の大幅に軽減が期待できます。
 
さらに、「Waroom が作ったたたき台をベースに修正すればポストモーテムが作成できる」という認識が組織全体に広がれば、ポストモーテム作成の心理的障壁が低くなり、ポストモーテムのカルチャー醸成を加速します。
 
ポストモーテム作成時のトイル解消だけでなく、ポストモーテムを組織的に実践するためにもぜひ本機能をご活用ください!
具体的な操作方法についてはドキュメントをご確認ください。
 

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